icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科28巻11号

2000年11月発行

文献概要

症例

虚血発症後14日目にくも膜下出血を来した椎骨動脈解離性病変の1例

著者: 稲垣徹12 斉藤孝次1 平野亮1 加藤孝顕1 入江伸介1 村上友宏1

所属機関: 1釧路脳神経外科病院 2白石脳神経外科病院

ページ範囲:P.997 - P.1002

文献購入ページに移動
I.はじめに
 頭蓋内解離性動脈病変は脳血管障害の中で0.4-2.5%の頻度であり,比較的まれな疾患と考えられてきた.しかしながら近年報告例が増加しており,その発生頻度や臨床像,治療成績についてまとまった研究がなされてきている.本症の転帰不良となる原因のもっとも多くを占めるのは再発で,出血発症例では再出血が,虚血発症例では再梗塞が問題となり,治療を選択する際の重要な要因となっている7-9,11).今回われわれは虚血発症した椎骨動脈解離性病変が,経過中くも膜下出血を来した1例を経験した.虚血発症後にくも膜下出血を来す症例について若干の文献的考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?