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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科28巻12号

2000年12月発行

文献概要

研究

Proton MR Spectroscopyを用いた脳腫瘍の診断—正常脳とグリオーマの定量値の比較

著者: 于宏偉1 田邊純嘉1 八巻稔明1 原田邦明2 端和夫1

所属機関: 1札幌医科大学医学部脳神経外科 2札幌医科大学医学部附属病院放射線部

ページ範囲:P.1063 - P.1069

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I.はじめに
 臨床用MRI装置におけるproton MR spectro-scopy(MRS)は1990年頃より施行されるようになり,臨床的有用性を強調する報告も少なくない1,3,5,6,9,13).しかし臨床の場においては限られた施設でしか使用されておらず,広く臨床に役立っているとは思われない.この理由としてMRSはMRI以上に高い精度で磁場の均一性が要求されることや測定法の煩雑さがあげられているが,MRSのデータ解釈にも問題点があると思われる.
 われわれは内在性の組織水を基準物質としたMRSによる脳内代謝物質の相対的定量を行い,正常脳と脳腫瘍の代謝物質の濃度を比較,検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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