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研究
ニカルジピン徐放剤の有用性と安全性—イヌ2回出血モデルを用いて
著者: 笹原篤1 糟谷英俊1 川島明次1 藍原康雄1 井澤正博1 堀智勝1
所属機関: 1東京女子医科大学附属脳神経センター脳神経外科
ページ範囲:P.1071 - P.1075
文献購入ページに移動くも膜下出血後の脳血管攣縮は予後を決定する重要な病態であるが,治療法は未だ確立されていない.川島ら6,7)は髄腔内に留置できる徐放剤を開発し,イヌの血腫留置くも膜下出血モデルを用いて脳血管攣縮に対する効果を検討してきた.その結果,ニカルジピンの徐放剤は脳血管攣縮に対して著明な効果が得られることがわかった.今回筆者らは,一般に用いられるイヌ2回出血モデル(double hemorrhage model)において脳血管攣縮予防効果を検討し,さらに安全性についても病理学的に検討したので報告する.
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