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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科28巻12号

2000年12月発行

文献概要

症例

破裂脳動脈瘤クリッピング後の残存動脈瘤に塞栓術を行い結果良好であった2例

著者: 川本仁志1 鮄川哲二1 井川房夫1 武智昭彦2 大林直彦1 矢原快太1 迫田英一郎1 坂本繁幸1

所属機関: 1島根県立中央病院脳神経外科 2愛媛県立中央病院脳神経外科

ページ範囲:P.1105 - P.1110

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I.はじめに
 脳動脈瘤の治療法として,近年開発された離脱型コイルによる塞栓術は,動脈瘤の部位,年齢,臨床的重症度によっては,直達手術よりも第一選択とされ1,8,9,15),さらに,これら単独の治療法では根治困難な動脈瘤に対しても,両者を組み合わせて加療する試みがなされている2,5,6,10,11,13,14).脳動脈瘤に対し両者を併用して治療する方法の1つとして,直達手術後にやむなく動脈瘤の一部が残存し,それに対し塞栓術を行った,との報告がある2,5,6,11,14)
 今回われわれは,脳動脈瘤に対するクリッピング術後の残存動脈瘤に対し塞栓術を行い,良好な結果を得た2症例を経験した.本例を含めて,残存動脈瘤に対する治療方針について考察する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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