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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科28巻3号

2000年03月発行

文献概要

解剖を中心とした脳神経手術手技

Spinal Perimedullary AVF/AVMの手術

著者: 宮本享1 永田泉2 橋本信夫1 菊池晴彦2

所属機関: 1京都大学脳神経外科 2国立循環器病センター脳神経外科

ページ範囲:P.213 - P.217

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I.はじめに
 脊髄周囲くも膜下腔に存在する動静脈瘻(peri-medullary arteriovenous fistula[AVF])は脊髄動静脈奇形のひとつのsubtypeとして知られている3,9,10).一方,脊髄円錐周囲には,前及び後脊髄動脈からfeedingを受け,上位レベルにおけるintramedullary arteriovenous malformation(AVM)と同様の灌流様式をとる動静脈奇形(ar-teriovenous malformation[AVM])が存在する.これは単なるAVFであることもあれば,多数の動静脈短絡を示すnidusすなわちAVMである場合もある.いずれにせよ,馬尾神経間に介在してくも膜下腔に存在するため手術的治療による根治が可能である.本稿では脊髄血管系の解剖的基礎知識共に本疾患の病態と治療について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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