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症例
頸部内頸動脈高位病変に対する下顎骨垂直骨切り術の有用性
著者: 荒川芳輝1 石井暁1 上野泰1 菊田健一郎1 善積秀幸1 後藤泰伸1 山形専1 赤松順2
所属機関: 1倉敷中央病院脳神経外科 2倉敷中央病院形成外科
ページ範囲:P.367 - P.371
文献購入ページに移動頸部内頸動脈の高位病変は,下顎骨,下位脳神経,咀嚼筋群などが障害となり外科治療が困難であり,幾つかのアプローチが工夫されている.今回われわれは,一過性脳虚血発作(TIA)を反復した後,minor strokeを生じ,その原因として頸部内頸動脈高位病変(第1頸椎下縁から第2頸椎椎体レベル)が疑われた1例を経験した.内頸動脈(ICA)が分岐後内側へ走行し,動脈瘤も疑われたため,下顎骨垂直骨切り術を行い,広い術野で満足すべき手術を行うことが出来た.本法の詳細を述べ適応について考察を加えたので報告する.
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