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報告記
第5回アジア・オセアニア国際頭蓋底外科学会(The 5th Asian-Oceanian International Congress on Skull Base Surgery)報告記
著者: 吉田一成1
所属機関: 1慶應義塾大学脳神経外科
ページ範囲:P.390 - P.391
文献購入ページに移動 第5回アジア・オセアニア国際頭蓋底外科学会は,Keki E. Turel会長(Head, Department of Neurosurgery, Bombay Hospital & Institute of Medical Science)のもと,平成11年11月13-15日の3日間,インド西部の港町ムンバイ(かつてのボンベイ)郊外のThe Leela Kempinski Hotelにて行われた.会場のホテルは周囲の喧騒からは隔離された別世界で,第4回の本学会が開催された隣国パキスタン(インドとは,カシミール問題で,戦争状態にある)では,軍事クーデターの直後であることも露とも感じさせられなかった.本学会の前にはCadaveric Workshopを,終了後にはBombay Hospital & Medical Research Centerにて,Live Surgical Demonstrationを企画するなど,Turel会長の本学会にかける意気込みが感じられた.前日に催されたReceptionでは,P. C.Alexander,Maharashtra州知事が出席され,挨拶されるなど,インドにおける本学会に対する関心の高さがうかがわれた.
演題数は240を越え,breakfast seminar,lun-cheon seminarをはさみ,スケジュールはタイトではあったが,plenary session以外では4会場を使用して,発表時問は10-30分と長く,十分なdiscussionの時間があり,活発な討議がなされた.頭蓋底外科学会は,手術手技が中心となるが,今回は,血管内治療,定位放射線治療,神経内視鏡などの専門家の参加もあり,neuronaviga-tionなど,minimally invasive skull base surgeryをめざした討論がなされた.Turel会長は,本学会のスローガンとして,Together Everyone Achieves More(TEAM)を掲げ,頭蓋底外科の領域でも様々な専門家によるチーム医療を行うこと
演題数は240を越え,breakfast seminar,lun-cheon seminarをはさみ,スケジュールはタイトではあったが,plenary session以外では4会場を使用して,発表時問は10-30分と長く,十分なdiscussionの時間があり,活発な討議がなされた.頭蓋底外科学会は,手術手技が中心となるが,今回は,血管内治療,定位放射線治療,神経内視鏡などの専門家の参加もあり,neuronaviga-tionなど,minimally invasive skull base surgeryをめざした討論がなされた.Turel会長は,本学会のスローガンとして,Together Everyone Achieves More(TEAM)を掲げ,頭蓋底外科の領域でも様々な専門家によるチーム医療を行うこと
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