文献詳細
文献概要
症例
MIB−1 Labeling Index高値を示した小児Prolactinomaの1例
著者: 赤嶺壮一12 宮本恒彦1 杉浦康仁1 竹原誠也1 平松久弥1 西澤茂2 横田尚樹2
所属機関: 1聖隷三方原病院脳神経外科 2浜松医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.547 - P.553
文献購入ページに移動年齢が14歳以下の小児におけるprolactin産生下垂体腫瘍(以下prolactinoma)の発生頻度は非常に低い.成人の場合と異なり,患者は身体発育,性成熟の途上にあるため,脳神経外科的,内分泌学的治療にはきめ細かい配慮が必要である.
男児prolactinomaは,女児に比べてmacroade-nomaで高prolactin値のものが多く4,9),手術療法後のprolactin値のcontrolが困難であると言われている4).今回,われわれは,MIB−1 labelingindexが高値を示し,術後prolactin値のcontrolが困難と予想された男児prolactinomaの1例を経験し,小児prolactinomaの術後管理の特殊性につき,文献的考察を踏まえて報告する.
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