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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科28巻9号

2000年09月発行

文献概要

研究

前頭蓋底部一塊切除手術における最近の工夫

著者: 川上勝弘14 河本圭司1 辻裕之2 久徳茂雄3

所属機関: 1関西医科大学脳神経外科 2関西医科大学耳鼻咽喉科 3関西医科大学形成外科 4星光病院脳神経外科

ページ範囲:P.781 - P.788

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I.はじめに
 われわれは前頭蓋底部の悪性腫瘍に対して,1993年以来頭蓋底チームが施行している手術術式を,Combined Transbasal and Transfacial Ap-proachによる一塊摘出手術としてその有効性や成績を報告してきた13-15).しかしながら,前頭蓋底手術,特に悪性腫瘍に対しては,如何に確実に一塊とした摘出手術を行うか,また如何に術後感染などの合併症をきたさないかなど,様々な問題が依然課題として挙げられる3,24)
 今回われわれは,前頭蓋底手術における最近の工夫として,より確実な一塊摘出手術を目的とした前頭蓋底深部の内視鏡支援による顕微鏡下一塊切除を行うとともに,より確実な前頭蓋底の再建を目的とした有茎の前頭骨外板つきpericraniumであるvascularized frontal outer table flap(VFOT flap)を作成し,臨床応用した.その結果,良好な手術成績が得られ,前頭蓋底外科における手術術式としてこれらの臨床的価値が高いと思われたため,代表症例を供覧するとともにその手術手技を報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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