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症例
痙攣発作にて発症した脳嚢虫症の1手術例
著者: 杉山誠1 岡田崇1 樋口晧史1 矢部熹憲1 小林直紀2 寺本明3
所属機関: 1海老名総合病院附属東病院脳神経外科 2海老名総合病院附属東病院放射線科 3日本医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.807 - P.810
文献購入ページに移動有鉤嚢虫症とは,人体の小腸に寄生する有鉤条虫Taenia soliumいわゆるサナダムシの幼虫が中間宿主の体内で被膜を有して嚢尾虫に発育した状態をいう.中枢神経系に多く寄生する有鉤嚢虫はソ連,東欧諸国,中南米,中央,南アフリカ,アジア(特に中国,インド,インドネシア)に多いが,本邦では非常に稀な疾患である13,14)).今回われわれは痙攣発作で発症した脳有鉤嚢虫症を経験したので報告する.
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