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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科28巻9号

2000年09月発行

文献概要

症例

痙攣発作にて発症した脳嚢虫症の1手術例

著者: 杉山誠1 岡田崇1 樋口晧史1 矢部熹憲1 小林直紀2 寺本明3

所属機関: 1海老名総合病院附属東病院脳神経外科 2海老名総合病院附属東病院放射線科 3日本医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.807 - P.810

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I.はじめに
 有鉤嚢虫症とは,人体の小腸に寄生する有鉤条虫Taenia soliumいわゆるサナダムシの幼虫が中間宿主の体内で被膜を有して嚢尾虫に発育した状態をいう.中枢神経系に多く寄生する有鉤嚢虫はソ連,東欧諸国,中南米,中央,南アフリカ,アジア(特に中国,インド,インドネシア)に多いが,本邦では非常に稀な疾患である13,14)).今回われわれは痙攣発作で発症した脳有鉤嚢虫症を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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