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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科29巻1号

2001年01月発行

文献概要

総説

Functional electrical stimulationによる運動機能再建術

著者: 市江雅芳1 半田康延2

所属機関: 1東北大学大学院医学系研究科運動機能再建学 2東北大学未来科学技術共同研究センター

ページ範囲:P.11 - P.20

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I.はじめに
 脳卒中や脊髄損傷による中枢性運動麻痺に対しては,残念ながら現在のところ根本的な治療法がない.また,中枢性運動麻痺では末梢神経および被支配筋が生理学的な興奮性を持っているにもかかわらず,その機能を遂行することができない.そこで,中枢神経を経由せず,直接末梢神経および被支配筋を電気的に興奮させ動作を得る方法が考えられた,これが運動系の機能的電気刺激(functional electricai stimulation;FES)である.この分野は近年急速に臨床研究が進み,本邦では東北大学,秋田大学,大分医科大学,北海道大学の4大学において,高度先進医療として治療が行われている.
 本稿では,まずFESの研究領域を紹介し,次にリハビリテーションにおける運動系FESの臨床応用について解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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