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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科29巻1号

2001年01月発行

文献概要

研究

くも膜下出血後の脳血管攣縮に対する携帯型注入ポンプシステムによるニカルジピン持続髄注療法

著者: 藤原和則1 三河茂喜1 鮱名勉1

所属機関: 1岩手県立磐井病院脳神経外科

ページ範囲:P.23 - P.30

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I.はじめに
 今回われわれは,くも膜下出血患者の術後に,携帯型ディスポーザブル注入ポンプシステムを用いて薬物を簡便に髄腔内投与する方法(以下,本法)を試みた.本法では1回の手技で約8日間分の薬液がセット可能である.2週間の投与メニューの場合には,手術室でセットした後は,病棟では8日目に1回だけ薬液を補充すればよく,手技はきわめて簡便である.また,病室での患者体位に制限が少ないため日常管理も容易である.今回5例のくも膜下出血患者に,脳血管攣縮の予防を目的としてニカルジピン持続髄腔内投与を行ったので,その有用性や問題点について報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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