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研究
慢性硬膜下血腫における術後残存空気と再発の関係
著者: 塩見直人1 笹島浩泰1 峯浦一喜1
所属機関: 1京都府立医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.39 - P.44
文献購入ページに移動慢性硬膜下血腫は外科的に根治可能であるが,しばしば再発が問題になり,再発率は1.7〜38%である4,7,11).開頭血腫除去術と穿頭血腫洗浄術による再発率に差がないとされることから3,8),高齢者に頻発する本疾患においては,局所麻酔下で行える穿頭血腫洗浄術が低侵襲2)である.再発要因は多様であるが,とりわけ,術後の残存空気が注目されている1).今回,残存空気の速やかな排気の目的で慢性硬膜下血腫洗浄後にドレナージ挿入経路を内視鏡を用いて決定し,ドレナージ先端を血腫の最前頭側に留置することを試み,2,3の知見を得たので報告する.
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