icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科29巻10号

2001年10月発行

文献概要

症例

特発性内頸動脈海綿静脈洞瘻に対し顔面および眼角静脈経由で治療した1例

著者: 水野隆正1 甲斐豊1 戸高健臣1 森岡基浩1 濱田潤一郎1 生塩之敬1

所属機関: 1熊本大学医学部脳神経外科

ページ範囲:P.961 - P.964

文献購入ページに移動
I.はじめに
 特発性内頸動脈海綿静脈洞瘻(CCF)の治療は,経静脈的塞栓術により海綿静脈洞内を塞栓する方法が主流である1,4.代表的な海綿静脈洞への到達経路としては,内頸静脈から下錐体静脈洞(IPS)を経由するか,もしくは上眼静脈(SOV)を直接穿刺する方法がある3,8.しかし,到達経路の状況によっては,治療に難渋することも多い.今回われわれは,顔面静脈および眼角静脈からSOVに到達し良好な治療結果が得られた特発性CCFの1例を経験したので,若干の文献的考察を加えてこれを報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?