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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科29巻10号

2001年10月発行

文献概要

症例

放射線照射後に生じた椎骨動脈狭窄症に対する外科的血行再建術

著者: 宮原宏輔1 鈴木伸一1 権藤学司1 菅野洋1 山本勇夫1

所属機関: 1横浜市立大学脳神経外科

ページ範囲:P.985 - P.990

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I.はじめに
 椎骨脳底動脈狭窄症による虚血症状の発現にはhemodynamic compromiseが関与しており12),この領域のTIAから脳梗塞を引き起こす確率は5年間で25〜35%にものぼるといわれている2).同部位に対するpercutaneous transluminal angio-plasty(PTA)が,現在積極的に行われているが13,19),拡張後の動脈壁解離,再狭窄,distalembolismなどの合併症も依然少なくなく11,13,19),このような場合には外科的血行再建術が考慮される3,5,8,12,16,17).今回われわれは,頸部放射線照射後11年を経過した症候性椎骨動脈狭窄症に対して,PTAにより拡張困難であったため,鎖骨下動脈への転位術を施行し良好な結果が得られたで報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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