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症例
頭頂部に生じたsinus pericraniiの1治験例
著者: 秋葉洋一1 荏原正幸1 中崎浩道1 橋本卓雄1 阿部俊昭2
所属機関: 1東京慈恵会医科大学附属柏病院脳神経外科 2東京慈恵会医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.1043 - P.1047
文献購入ページに移動Sinus pericranii(以下SP)は,硬膜静脈洞と交通する頭皮血管腫瘤であり,1850年,Stromeyerの報告以来11),約160例の報告がある13).臨床上稀な病態であり,本病態に関する成因,治療方針に関してはいまだ一定の見解はない.今回われわれは頭頂部に生じた交通路の小さなSPに対して開頭術を行わずに腫瘤の摘出および交通路の遮断を行い治癒し得た1例を経験し,本病態の成因,診断,および治療に関して文献的考察を行ったので報告する.
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