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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科29巻11号

2001年11月発行

文献概要

症例

頭頂部に生じたsinus pericraniiの1治験例

著者: 秋葉洋一1 荏原正幸1 中崎浩道1 橋本卓雄1 阿部俊昭2

所属機関: 1東京慈恵会医科大学附属柏病院脳神経外科 2東京慈恵会医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.1043 - P.1047

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I.はじめに
 Sinus pericranii(以下SP)は,硬膜静脈洞と交通する頭皮血管腫瘤であり,1850年,Stromeyerの報告以来11),約160例の報告がある13).臨床上稀な病態であり,本病態に関する成因,治療方針に関してはいまだ一定の見解はない.今回われわれは頭頂部に生じた交通路の小さなSPに対して開頭術を行わずに腫瘤の摘出および交通路の遮断を行い治癒し得た1例を経験し,本病態の成因,診断,および治療に関して文献的考察を行ったので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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