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症例
小脳出血性梗塞にて発症した後下小脳動脈解離性動脈瘤の1例—経時的脳血管撮影による変化について
著者: 山下陽一1 林伸吉1 斉藤寛浩1 寺本明2
所属機関: 1立正佼成会附属佼成病院脳神経外科 2日本医科大学附属病院
ページ範囲:P.1057 - P.1062
文献購入ページに移動頭蓋内解離性動脈瘤は神経放射線学的診断の進歩に伴い近年その報告が増加しているが,治療方針に関しては一定の見解を得られていない.山浦ら18,19)の報告した非外傷性頭蓋内解離性動脈病変の全国調査では,非出血群では外科的治療と内科的治療に有意差が認められず保存的治療が優位に多いとの結果が得られている.今回われわれは,小脳出血性梗塞で発症し緊急減圧開頭術にて一命を取り止め,その後,後下小脳動脈解離性動脈瘤に対し経時的脳血管撮影にてその消失を認めた1例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する.
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