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症例
アイスピックによる穿通性脳損傷の1例
著者: 鬼塚正成1 上之郷眞木雄1 藤田英志1 入江暢幸1 柴田尚武1
所属機関: 1長崎大学医学部脳神経外科 2国立病院長崎医療センター脳神経外科
ページ範囲:P.1101 - P.1105
文献購入ページに移動穿通性頭部外傷は,本邦においても銃創例が増加傾向にあり,銃創以外では細刀,金属片,ガラス片,岩石,針,木片等の異物による脳内刺入の報告がある4,5,6,8,13).だが,日常の診療において遭遇することは珍しく,その対処に苦慮することも少なくない.今回われわれはアイスピックによる穿通性脳損傷の極めて稀な症例を経験した.長さ15cmにわたる穿通性脳損傷を来したが明らかな神経脱落症状は示さず,第16病日に摘出術を行い,術後良好な結果を得た.穿通性頭部外傷の治療方針について考察を加えて報告する.
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