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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科29巻12号

2001年12月発行

文献概要

解剖を中心とした脳神経手術手技

脳性麻痺の整形外科的手術法

著者: 野村忠雄1

所属機関: 1富山県高志リハビリテーション病院

ページ範囲:P.1153 - P.1165

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I.はじめに
 脳性麻痺をはじめとした脳性運動障害(以下脳性麻痺とする)児・者に対するわが国の療育は,全国の肢体不自由児施設の整形外科医により行われてきた歴史がある.この間,脳性麻痺の四肢体幹の拘縮除去,変形矯正,あるいは運動機能の改善を目的に多くの整形外科的手術が行われてきた.近年,松尾ら10,11)が脳性麻痺児・者のもつ異常筋緊張(痙性)の特徴について独自の考え方を明らかにし,その考え方に基づいた治療システムを発表し,良好な治療成績を報告してきた9).この治療システムの導入により,従来は変形・拘縮・脱臼の治療として手術が位置付けられてきたものが,痙性コントロールのための手術OrthopedicSelective Spasticity Control Surgery(OSSCS)として位置付けられるようになった.本論文では,OSSCSを含め,わが国の整形外科的手術法の幾つかを部位別で紹介し,その有効性について実証したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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