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症例
下垂体卒中症状で発症した症候性ラトケ嚢胞の1例
著者: 福島浩1 岡秀宏1 宇津木聡1 藤井清孝1
所属機関: 1北里大学医学部脳神経外科
ページ範囲:P.1183 - P.1187
文献購入ページに移動MRIの導入によりラトケ嚢胞の診断は容易となったが,その多くは無症候性で,症候性ラトケ嚢胞に遭遇することは比較的稀である.その臨床症状は,頭痛,嘔吐,視力,視野障害,複視,髄膜炎,下垂体機能低下で発症することが多い.
今回われわれは,下垂体卒中症状で発症した症候性ラトケ嚢胞の稀な1例を経験したので,その発生機序について若干の文献的考察を加え報告する.
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