文献詳細
文献概要
症例
橋梗塞による若年発症閉じ込め症候群の1長期療養例
著者: 松岡士郎1
所属機関: 1新日鐵八幡記念病院脳神経外科
ページ範囲:P.1189 - P.1192
文献購入ページに移動I.はじめに
閉じ込め症候群(locked-in syndrome:LiS)は1966年,Plumら8)によって提唱され四肢麻痺と発語不能はあるが,意識は清明で開閉眼と垂直方向の眼球運動のみにより意志疎通が可能な病態である.その予後は一般に不良と言われている1,6,9).今回典型的なLiSの若年例で,発症より3年間大きな合併症もなく経過して,自宅で有意義な療養生活を送っている症例を経験したので若干の考察を加えて報告する.
閉じ込め症候群(locked-in syndrome:LiS)は1966年,Plumら8)によって提唱され四肢麻痺と発語不能はあるが,意識は清明で開閉眼と垂直方向の眼球運動のみにより意志疎通が可能な病態である.その予後は一般に不良と言われている1,6,9).今回典型的なLiSの若年例で,発症より3年間大きな合併症もなく経過して,自宅で有意義な療養生活を送っている症例を経験したので若干の考察を加えて報告する.
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