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症例
Perspective Volume Rendering法を使用した3D-MR Angiography Fly-through画像による脳動脈瘤の描出
著者: 佐藤透1
所属機関: 1医療法人社団涼風会佐藤脳神経外科
ページ範囲:P.181 - P.186
文献購入ページに移動I.はじめに
MR angiography(MRA)は,未破裂脳動脈瘤など潜在性・無症候性脳血管疾患の検出において,最初に行われるスクリーニング検査であり,脳ドック以外にも脳神経外科領域の一般診療で広く実施されている.最近のMRI装置の進歩や撮像技術の革新により,MRAは撮像時間の大幅な短縮と元画像の格段の品質向上が得られている.これら高品質なボリュームデータは,DICOM通信などを使用したネットワーク構成により容易にワークステーションへ転送され,画像再構成技術の目覚しい進歩と相俟って脳血管構築の三次元画像が短時間で再構成表示可能となっている5,6).そのなかで,脳動脈瘤など脳血管病変のMRA診断においては,従来の最大値投影法(maximumintensity projection, MIP)画像に加えてthree-dimensional MRA(3D-MRA)画像やvirtual en-doscopyなどの仮想的三次元画像が作成され日常臨床に応用されつつある1,3,4-7).脈や周囲血管の血管構築を立体的に観察したので,3D-MRA FT画像の有用性につき症例を提示し報告する.
MR angiography(MRA)は,未破裂脳動脈瘤など潜在性・無症候性脳血管疾患の検出において,最初に行われるスクリーニング検査であり,脳ドック以外にも脳神経外科領域の一般診療で広く実施されている.最近のMRI装置の進歩や撮像技術の革新により,MRAは撮像時間の大幅な短縮と元画像の格段の品質向上が得られている.これら高品質なボリュームデータは,DICOM通信などを使用したネットワーク構成により容易にワークステーションへ転送され,画像再構成技術の目覚しい進歩と相俟って脳血管構築の三次元画像が短時間で再構成表示可能となっている5,6).そのなかで,脳動脈瘤など脳血管病変のMRA診断においては,従来の最大値投影法(maximumintensity projection, MIP)画像に加えてthree-dimensional MRA(3D-MRA)画像やvirtual en-doscopyなどの仮想的三次元画像が作成され日常臨床に応用されつつある1,3,4-7).脈や周囲血管の血管構築を立体的に観察したので,3D-MRA FT画像の有用性につき症例を提示し報告する.
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