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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科29巻2号

2001年02月発行

文献概要

読者からの手紙

頭皮へガーゼを固定する場合のテープ圧着の工夫

著者: 荻野雅宏1 井端由紀郎2

所属機関: 1獨協医科大学脳神経外科 2芳賀赤十字病院脳神経外科

ページ範囲:P.193 - P.193

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 脳室ドレナージや定位的血腫除去術など,穿頭・ドレナージは基本的な脳神経外科手術手技である.病態にもよるが,ドレーンは一般に数日から2週間ほど留置される.人間の頭髪の成長速度は0.35〜0.44mm/日とされ1),剃毛後であっても1週間では約3mm伸びる.
 脳神経外科手術創のガーゼ固定には包帯・三角巾などが用いられるが,ドレナージ術後では粘着テープが一般的であろう.シルキーテックス®(アルケア,東京)のような弱粘性のテープは,貼ったりはがしたりが比較的容易でこの用途に頻用される.しかしその粘着性は限られ,数ミリ伸びた毛髪の上でははがれやすく,創部の清潔を保つことに苦慮する.一方,エラテックス®(同)のような接着剤の強いテープは,チューブに強固に貼りついて包交の際にこれが抜けかねない.また,はがす際に患者が苦痛を訴えたり,接着剤が頭皮や毛髪に残ったりすることがあって実用的ではない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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