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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科29巻3号

2001年03月発行

文献概要

研究

症候性くも膜嚢胞の外科治療

著者: 本山靖1 鍋島祥男1 山添直博1 井坂文章1 樋口一志1 佐藤岳史1

所属機関: 1天理よろづ相談所病院脳神経外科 2岡波総合病院脳神経外科

ページ範囲:P.217 - P.226

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I.はじめに
 近年,症候性くも膜嚢胞に対して広く行われている治療は以下のような3群に分けられる.すなわち,1)嚢胞壁被膜を切除して脳槽と交通をつける嚢胞壁切除術(以下membranectomy)と2)嚢胞腹腔短絡術(cystoperitoneal shunt以下CPshunt)あるいは3)両者の併用である.それぞれの方法に長所短所があり,治療法の選択はいまだ議論の多いところである.われわれは硬膜下水腫,痙攣,水頭症および頭囲拡大を来した症候性くも膜嚢胞の治療と経過を検討し,手術適応,手術法の選択,および合併症について考察した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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