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文献概要
症例
Bypassと血管内手術が有効であった経蝶形骨洞手術後の破裂偽性内頸動脈瘤の1例
著者: 甲斐豊1 濱田潤一郎1 西徹1 生塩之敬1
所属機関: 1熊本大学医学部脳神経外科
ページ範囲:P.241 - P.245
文献購入ページに移動下垂体腺腫に対する経蝶形骨洞手術の安全性は,一般的に確立されているが,稀な合併症として,腫瘍摘出の操作に伴う内頸動脈損傷の報告が散見される1,2,4,6,7,12,13).これら合併症の中では,内頸動脈偽性動脈瘤破裂による内頸動脈海綿静脈洞瘻(CCF:carotid-cavernous fistula)発症の報告が多く,重篤な鼻出血で発症した症例は稀である6,12,13).われわれは経蝶形骨洞手術後に多量鼻出血で発症した症例に対し,high flow bypassとGuglielmi Detachable Coil(GDC)により偽性動脈瘤を含めた内頸動脈の閉塞を行い良好な結果を得たので,文献的考察を加え報告する.
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