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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科29巻3号

2001年03月発行

文献概要

症例

Bypassと血管内手術が有効であった経蝶形骨洞手術後の破裂偽性内頸動脈瘤の1例

著者: 甲斐豊1 濱田潤一郎1 西徹1 生塩之敬1

所属機関: 1熊本大学医学部脳神経外科

ページ範囲:P.241 - P.245

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I.はじめに
 下垂体腺腫に対する経蝶形骨洞手術の安全性は,一般的に確立されているが,稀な合併症として,腫瘍摘出の操作に伴う内頸動脈損傷の報告が散見される1,2,4,6,7,12,13).これら合併症の中では,内頸動脈偽性動脈瘤破裂による内頸動脈海綿静脈洞瘻(CCF:carotid-cavernous fistula)発症の報告が多く,重篤な鼻出血で発症した症例は稀である6,12,13).われわれは経蝶形骨洞手術後に多量鼻出血で発症した症例に対し,high flow bypassとGuglielmi Detachable Coil(GDC)により偽性動脈瘤を含めた内頸動脈の閉塞を行い良好な結果を得たので,文献的考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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