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症例
Campylobacter fetusによるinfected subdural hematomaの1例
著者: 石井則宏1 平野一宏1 毛利豊1 今村和弘1 鎌田昌樹1 渡辺明良1 鈴木康夫1 石井鐐二1
所属機関: 1川崎医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.265 - P.269
文献購入ページに移動慢性硬膜下血腫に血行性に感染が波及し生じるinfected subdural hematomaは,いわゆる硬膜下膿瘍とは発生機序や病態が異なりきわめて稀とされている.われわれが猟渉できた範囲では本例を含めて18例の報告があるのみである.今回,健康な若年成人で,生レバーからCampylobacterfetusに感染しinfected subdural hematomaを来した1例を経験した.MRIがinfected subduralhematomaの診断と経過観察に有用であったため文献的考察を含め報告する.
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