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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科29巻3号

2001年03月発行

文献概要

症例

脳内出血で発症し診断が困難であった致死的ヘルペス脳髄膜炎の1例

著者: 日山博文12 田中喜展1 川上徳昭1 松尾成吾1 澤田達男3 堀智勝2 森山貴1

所属機関: 1森山病院脳神経外科 2東京女子医科大学脳神経センター脳神経外科 3東京女子医科大学病理学

ページ範囲:P.271 - P.276

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I.はじめに
 単純ヘルペス脳炎(herpes simplex encephalitis,HSE)は壊死性脳炎とも呼ばれるように悪性の脳炎であり,早期に死に至ったり重篤な後遺症をもたらす,抗ウイルス薬であるacyclovirが治療に用いられるが,早期に投与を開始する必要があること,本剤が奏効しない症例もみられるなど,HSEは治療に苦慮する神経疾患のひとつである.
 今回われわれは,脳内出血で発症し,その後の臨床経過においてHSEの診断が困難であった症例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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