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症例
自然寛解した脊髄空洞症の1例
著者: 伊東山洋一1 北村伊佐雄1 生塩之敬2
所属機関: 1熊本地域医療センター脳神経外科 2熊本大学医学部脳神経外科
ページ範囲:P.321 - P.324
文献購入ページに移動脊髄空洞症の原因としてChiari奇形I型は最も頻度の高いものであるが,治療法に関しては種々の論議がなされている5).脊髄空洞症の発生機序に関しては幾つかの仮説が提唱されているが4,6,15),未だ明確にされているとは言いがたい.その自然経過に関する報告は少ないが1),一方では自然寛解に関する報告も散見される.最近われわれは比較的短期間に自然寛解したChiari奇形I型に合併した上部頸髄空洞症の1例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.
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