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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科29巻4号

2001年04月発行

文献概要

症例

塞栓術後に出血を繰り返したAVMの1例

著者: 林健太郎1 高畠英昭1 北川直毅1 森川実2 越智誠2 林徳真吉3 風川清4 上之郷眞木雄1 柴田尚武1

所属機関: 1長崎大学脳神経外科 2長崎大学放射線科 3長崎大学附属病院病理部 4福岡大学筑紫病院脳神経外科

ページ範囲:P.353 - P.358

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I.はじめに
 近年の脳血管内手術法の発達により,脳動静脈奇形(AVM)に対しても塞栓術が有効な治療法の一つになっている.塞栓術のみで完治可能な症例は少ないものの,開頭術ないしは放射線治療との併用は有用として広く用いられるようになっている1,6).AVMに対する塞栓術の成績はマイクロカテーテルや塞栓物質の改良に伴い向上しているが,術後出血のリスクはいまだ克服できていない.今回,われわれは塞栓術後に出血を繰り返したAVMの1例を経験した.塞栓術後の出血はよく知られた合併症の一つであるが,これまでその報告は少ない.手術所見ならびに病理所見を合わせて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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