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症例
家族性脳内海綿状血管腫の父子例と日本人での発症報告
著者: 砂田一郎1 中林博道1 土田和幸2 田中あけみ3
所属機関: 1大阪府済生会茨木病院脳神経外科 2大阪市立大学脳神経外科 3大阪市立大学小児科
ページ範囲:P.359 - P.365
文献購入ページに移動海綿状血管腫は体のあらゆる部位に生じる血管奇形の一種であり,脳実質内には人口の約O.4〜0.5%に生じると報告されている2,25).近年,MRIの普及と撮像法の発達に伴い,家族性に発症する報告が散見される.われわれは父子に多発性の脳内海綿状血管腫を認めた症例を経験したので,日本人での報告を中心に文献的考察を加え報告する.また,家族性の海綿状血管腫に対しては放射線治療が重要な治療法と考えられ,併せて考察を加える.
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