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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科29巻5号

2001年05月発行

文献概要

研究

3D-CT angiography(3D-CTA)による頭頸部血管病変のスクリーニング—single bolus注入法を用いた頭頸部3次元血管画像の有用性

著者: 高村幸夫1 田之岡篤1 森本繁文1

所属機関: 1市立釧路総合病院脳神経外科 2国立札幌病院脳神経外科

ページ範囲:P.401 - P.406

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I.はじめに
 3次元CT angiography(3D-CTA)は,従来とは異なる利点を有する画像診断法として,日常脳神経外科診療に欠かせないものとなっている.特に脳動脈瘤や頸部内頸動脈狭窄性病変の診断・治療に関しては,血管撮影やMRAと対比した詳細な検討がなされている1-4,8-12)
 3D-CTAは造影剤の使用やX線被曝などの一定の侵襲性を有するが,従来の血管撮影と比べはるかに低侵襲かつ簡便である.現状では撮影範囲や造影剤投与量の制限,画像精度の問題から脳血管と頸部血管をそれぞれ単独で行う方法が一般的である.したがって頭蓋内動脈と頸動脈の情報を得たい場合,2回の検査施行が必要となるが,仮に1回で施行可能であれば,患者の検査リスク(煩雑さ,X線被曝,造影剤投与量)の軽減につながる.このような背景から,造影剤の単回投与にて頭頸部血管を同時に描出する方法(頭頸部血管単回造影CTA法)を考案し,1995年11月より臨床応用を開始して有用性を確認してきた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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