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症例
Fibromuscular Dysplasia(FMD)に起因した前大脳動脈解離性動脈瘤の1例
著者: 畑山和己1 唐澤秀治2 内藤博道2 広田暢夫2 杉山健2 上野淳司2 金弘2 桶田理喜3 池田幸穂1 松本清1
所属機関: 1昭和大学医学部脳神経外科 2船橋市立医療センター脳神経外科 3東京医科歯科大学難治疾患研究所神経病理
ページ範囲:P.451 - P.456
文献購入ページに移動Fibromuscular dysplasia(FMD)は非動脈硬化性,非炎症性の狭窄を主体とする血管病変(angio-pathy)であり,腎動脈や頭頸部動脈に多く発生する.中年女性に多いと言われるが,原因はいまだ不明である.今回われわれはFMDが前大脳動脈という稀な部位に見られ8),しかも解離性動脈瘤の成因につながった興味ある1例を経験し,放射線学的だけでなく,病理組織学的にも検討する機会を得たためその詳細を報告する.
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