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症例
くも膜下出血ならびに急性硬膜下血腫で発症した海綿静脈洞部硬膜動静脈短絡の1例
著者: 香川賢司1 西村真実2 関薫1
所属機関: 1公立気仙沼総合病院脳神経外科 2国立仙台病院脳神経外科
ページ範囲:P.457 - P.463
文献購入ページに移動海綿静脈洞部硬膜動静脈短絡(cavernous sinusdural arteriovenous shunts,以下CdAVS)は一般に,眼球結膜の充血浮腫や眼球突出,雑音,眼球運動障害,頭痛,拍動性耳鳴で発症することが多く5,8,11),頭蓋内出血を来すことはきわめて稀である3,6,8,10,13,14).今回われわれはくも膜下出血(subarachnoid hemorrhage,以下SAH)ならびに急性硬膜下血腫で発症し,結果的に救命し得なかったCdAVSの1例を経験したので報告する.
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