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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科29巻6号

2001年06月発行

文献概要

報告記

第1回日米脳卒中の外科・血管内治療学会

著者: 菅貞郎1

所属機関: 1慶應義塾大学脳神経外科

ページ範囲:P.574 - P.575

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 The First American-Japanese Meeting for Sur-gical and Endovascular Treatment of Cerebro-vascular Disordersが2001年2月9日から12日まで米国ハワイ島ヒルトン・ワイコロア・ビレッジで行われた.
 始めに,本学会の経緯について簡単に述べたい.端緒は,前AANS/CNS Section on Cerebro-vascular Surgery会長であった米国オクラホマ大学Loftus教授が,日本の脳卒中の外科学会の熱気に感心され,第27回日本脳卒中の外科学会会長北海道大学阿部弘教授と日米合同学会の話が持ち上がった事と,筆者は仄聞している.その後,2001年の米国Joint Meeting of the AANS/CNSSection on Cerebrovascular Surgery(CVS Sec-tion)and American Society of Interventional andTherapeutic Neuroradiology(ASITN)に日本側が参加して日米合同学会とする事となり,場所も日本から訪れやすいハワイで開かれる事が決まった.米国では脳卒中治療に関してCVS SectionとASITNが以前より合同で学会を行っており,日本側もそれに合わせて,日本脳卒中の外科学会,日本脳神経血管内治療学会が加わり,日米4学会が合同で行う大規模なものとなり,米国CVSSection会長マウントサイナイ病院Bederson教授,ASITN会長エモリー大学Dion教授,第30回日本脳卒中の外科学会会長京都大学橋本信夫教授,第16回日本脳神経血管内治療学会会長東北大学高橋明教授の4会長による共催の運びとなった.時期的に2001年2月の本会が,日本側では第29回と第30回の日本脳卒中の外科学会の間ということもあり,第29回日本脳卒中の外科学会会長であった慶應義塾大学河瀬斌教授が本会の当初より日本側の実務をつとめ,その関係で筆者も会の運営のお手伝いさせていただく機会を得た.この合同学会を開催するにあたり,当初一番心配したのが日本からの参加者が集まるかという事であった.3月の日本脳卒中の外科学会・脳卒中学会を1ヵ月後に控え.ただでさえ忙しい日本の脳外科医の参加が危惧されたが,そこはaggres.siveな日本の脳外科医気質と,開催地がハワイとういう地の利,さらに日本脳卒中の外科学会事務局の宣伝協力を得,予想を上回る180名余りもの日本の脳外科医,1飢管内治療医の先生方のご参加があった.これも一重に関係各位のご高配の賜と深謝している.ただ,プログラム作成が米国で行われ’日米間で連絡不十分の点があり,そのため一部演者の先生方にご迷惑をおかけした点は今後の課題としたいと思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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