文献詳細
文献概要
症例
鞍上部に発生した血管芽細胞腫と胸髄髄膜腫を合併した1例
著者: 池田充1 朝田雅博1 山下晴央1 石川朗宏1 玉木紀彦2
所属機関: 1淀川キリスト教病院脳神経外科 2神戸大学医学部脳神経外科
ページ範囲:P.679 - P.683
文献購入ページに移動血管芽細胞腫は,一般に成人の小脳半球に好発する良性腫瘍であるが,天幕上の発生は稀である.Francoisらの報告では血管芽細胞腫の天幕上での発生は2.9%に過ぎないとしている5).Morel-loとBianchiらの1963年の報告では1,483例の天幕上腫瘍で血管芽細胞腫は2例のみと述べている8).
今回われわれは,鞍上部に発生した血管芽細胞腫と胸髄髄膜腫を合併した1例を経験したので若干の考察を加えて報告する.
掲載誌情報