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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科29巻9号

2001年09月発行

文献概要

症例

橈骨動脈グラフトが奏効した医原性内頸動脈解離の1例

著者: 酒井直之1 村井保夫1 鈴木紀成1 小南修史1 水成隆之1 小林士郎2 寺本明3 上山博康

所属機関: 1日本医科大学付属千葉北総病院脳神経センター 2日本医科大学脳神経外科 3旭川赤十字病院脳神経外科

ページ範囲:P.837 - P.841

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I.はじめに
 内頸動脈解離の中で,外傷に起因しない特発性内頸動脈解離は比較的自然治癒する頻度が高く,保存的治療を第一選択とすることが多い12).これと比較して外傷性の頸動脈解離に関しては血行再建術などの外科的処置を必要とすることが少なくなく12,15),近年,血管内手術によるステント留置にて治療を行った報告3,11,12,15)も散見されるようになってきている.今回われわれは,くも膜下出血の症例に対する脳血管撮影で内頸動脈解離を来したと考えられる症例を経験した.外傷性内頸動脈解離の治療方針について検討を加えたのでここに報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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