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研究
老人の髄膜腫における脳循環
著者: 露無松平1 星豊1 布施正明1 菅沼康雄2 大畑正大2 平塚秀雄2 稲葉穣2 山本光祥3 千葉一夫3 山田英夫3 飯尾正宏3
所属機関: 1東京都養育院付属病院脳神経外科 2東京医科歯科大学脳神経外科 3東京都養育院付属病院核医学放射線部
ページ範囲:P.37 - P.42
文献購入ページに移動KetyとSchmidt13)が1945年初めて笑気を使って平均脳血流量,酸素消費量を測定して以来,脳循環測定法について薬剤や器具の上で種々の改良がなされてきたが,特に1961年にLassenとIngvar14)の85Krを使用した局所脳循環測定法の開発で,それ以前にまして種々の生理状態や脳神経疾患における脳循環の報告がなされてきている.又その後に生物学的半減期の短かい133Xeを応用したこと,およびdata-store/play back system, 1600 channel multiparameter analyzer, videotape recording unit等の付属品が局所脳循環測定をさらに容易にした7-10,16).
われわれは60歳以上の老年者における髄膜腫4例で133Xeによる局所脳循環測定を行ない,うち3例には術前術後の局所脳循環の比較を行ない若干の知見を得たので報告する.
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