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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科3巻10号

1975年10月発行

文献概要

総説

レーザの脳・神経外科領域への応用

著者: 渥美和彦1 西坂剛1

所属機関: 1東京大学医学部医用電子研究施設

ページ範囲:P.797 - P.803

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Ⅰ.はしがき
 レーザは,1)単色性,2)指向性,3)集束性,4)高輝度などの点において,すぐれたコーヒーレント(coherent)な光線であり,従来の非コーヒーレントな光線では考えられない多くの特色をもっている.
 宇宙におけるレーザ通信や計測,プラズマ発光や微小点の溶接加工などとレーザの工学分野での応用はきわめて広い.最近,医学の分野1)においても,レーザドプラー法による血流計測2),あるいはホログラフィによる立体画像3),ダブルパルスホログラフィ法による微小変位の計測4)などの新しい計測方法が開発されている.また,微小点へ集中された高エネルギーを利用して,細胞外科5),レーザ発光分光分析法6),レーザメス7),などの応用が研究されているが,レーザの光としての特殊効果を利用して,網膜剥離に対する光凝固(laser photocoagulation)8)やがんへの破壊効果9)などが検討されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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