icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科3巻10号

1975年10月発行

文献概要

研究

Gasser神経節原発神経鞘腫の神経放射線学的診断

著者: 奥寺利男1 高橋睦正2 三原桂吉1 副島徹3 福井仁士3 朝長正道3 北村勝俊3

所属機関: 1九州大学放射線科 2秋田大学放射線科 3九州大学脳神経外科

ページ範囲:P.835 - P.848

文献購入ページに移動
Ⅰ.はじめに
 三叉神経Gasser神経節(以下G神経節と略)から発生するneurinomaは頭蓋内腫瘍の中でも稀なものであり,たとえば,SchisanoおよびOlivecronaら15)の統計では,5727例の頭蓋内腫瘍中,G神経節,または三叉神経根原発のneurinomaは15例を数えるにすぎない.一方,本腫瘍は,症候学的にも,神経科,耳鼻咽喉科,眼科領域にまたがる腫瘍であり,診断が難しく,ために確診のつかぬまま症状が進行する例の多い疾患である.
 私どもは,九大脳研外科において,1962年7月から1972年6月までの10年間に組織診断の確定した脳腫瘍症例697例中3例のG神経節原発のneurinomaを経験したので,本疾患の神経放射線学的所見を中心に報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?