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研究
Methylglucamine iocarmate(Dimer-X)による脳室造影—動物実験及び臨床応用
著者: 鈴木重晴1 川口進1 三田礼造1 伊藤建次郎1 岩淵隆1
所属機関: 1弘前大学脳神経外科
ページ範囲:P.849 - P.858
文献購入ページに移動水溶性造影剤による脳室撮影は,従来の油性造影剤あるいは陰性造影剤として空気等の気体を用いる方法に比べて利点も多く,近年主としてMeglumine iothalamate(Conray 60)を用いて広く行なわれるようになり,その報告も少なくない.しかし,造影鮮明度,髄液中における拡散性及び易吸収性の点では概ね満足し得るものの安全性という点に関しては未だ充分といえる造影剤を得るには至っていない.
先に,我々はConray 60と化学構造式の良く似た水溶性造影剤であるMeglumine diatrizoate(Angiografin)の脳室造影応用の可否について検討を行なったところ,必らずしも脳室造影剤として使用に耐え得ないものではないが副作用がより高頻度に出現するという点でConray 60に優るものではないという結果であった10,17)
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