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研究
脳血管撮影におけるAutotomographyの新しい方法
著者: 清水弘之1 佐藤仁一1 佐藤修1 小林正敏2
所属機関: 1関東逓信病院脳神経外科 2関東逓信病院放射線科
ページ範囲:P.903 - P.908
文献購入ページに移動断層撮影の簡便法として,患者の頭を左右に回転させながら正中面の断層像を得る方法は,autotomographyとして広く知られている。本法はZekles cles Plantesにより発案されたもので,特殊な装置を必要とせず極めて便利な方法である.従来までは,気脳撮影や脳室撮影の際,第四脳室やトルコ鞍周辺部の診断に主として本法が用いられてきた.
近年,脳血管撮影の領域において,種々の診断技術が工夫開発されるに連れて.脳血管断層撮影(angio-tomography)の有用性も着目されてきた.特に深部の動静脈の走行や,脳動脈瘤等の血管病変の診断には,きわめて有力なことが認められている2,3,4,5).このように,脳血管断層撮影が普及するに連れ,この分野においてもautotomographyが用いられることが多くなった1).
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