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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科3巻11号

1975年11月発行

文献概要

症例

葡萄膜炎を伴った脳内原発性細網肉腫の1例

著者: 前川潔1 石田淳1 久保光伸1 栗山剛1 福田富司男2 中林正雄3 中谷俊生4 岡久雄4 小田冨雄4

所属機関: 1和歌山赤十字病院脳神経外科 2和歌山赤十字病院眼科 3和歌山県立医科大学眼科 4和歌山県立医科大学第1病理

ページ範囲:P.955 - P.959

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Ⅰ.はじめに
 脳内原発性肉腫は比較的まれなもので,諸家の報告によれば全脳腫瘍の1%内外を占めるにすぎないが1),なかでも細網肉腫(reticulum cell sarcoma)は少なく,本邦においても著者らの調べた範囲では30数例が報告されているだけである2-7,11)
 1972年,Neaultら9)は葡萄膜炎を伴った7例の脳内原発性細網肉腫を報告しているが,最近われわれも原因不明の葡萄膜炎で発症し,興味ある臨床経過を示した脳内原発性細網肉腫の1剖検例を経験したので報告し,若干の文献的考察を行なった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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