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手術手技
腰椎ヘルニアの手術
著者: 畠中坦1
所属機関: 1帝京大学脳神経外科
ページ範囲:P.975 - P.980
文献購入ページに移動Ⅰ.緒言--欧米・日本での歴史と現況
欧米での脳神経外科クリニックを見学したものが一様に言うのは,病棟入院患者の1/2-3/4が「腰椎椎間板ヘルニア」の患者であるという事実である.
私が,マックギル大学のモントリオール神経学研究所病院の脳神経外科に暫らく働いたときも,ほとんど毎日のようにヘルニアの新患者が入院し手術して10日以内ぐらいで退院するという単調な同じことの繰り返しには,内心うんざりしたものであった.当時まだ助教授で40歳台であったGilles Bertrandはすでに2000例以上を手術して「ヘルニアの再発は1例もない」とボソリと私に語った.今では彼の椎間板ヘルニア手術症例数は恐らく4000例を越えている筈である.
欧米での脳神経外科クリニックを見学したものが一様に言うのは,病棟入院患者の1/2-3/4が「腰椎椎間板ヘルニア」の患者であるという事実である.
私が,マックギル大学のモントリオール神経学研究所病院の脳神経外科に暫らく働いたときも,ほとんど毎日のようにヘルニアの新患者が入院し手術して10日以内ぐらいで退院するという単調な同じことの繰り返しには,内心うんざりしたものであった.当時まだ助教授で40歳台であったGilles Bertrandはすでに2000例以上を手術して「ヘルニアの再発は1例もない」とボソリと私に語った.今では彼の椎間板ヘルニア手術症例数は恐らく4000例を越えている筈である.
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