文献詳細
文献概要
研究
小脳テントに浸潤したグリオーマにおける内頸動脈テント枝の脳血管造影所見
著者: 奥寺利男1 高橋睦正2 三原桂吉1 徳永光雄1 朝長正道3 北村勝俊3
所属機関: 1九州大学放射線科 2秋田大学放射線科 3九州大学脳神経外科
ページ範囲:P.981 - P.991
文献購入ページに移動内頸動脈の海綿静脈洞部から出る脳テントに分布する動脈は,X線解剖学的にSchnurerら16,およびParkinson11,12)により検討されており,脳血管造影上では,特に小脳テントメニンジオーマやテントを包含した動静脈奇形の際,病的拡張を示す例の多いことはよく知られている.
一方、グリオーマのテントへの浸潤の際,上記テント枝に箸しい病的所見を認める場合があり,一見,メニンジオーハマや動静脈奇形との鑑別が困難なことがある.
掲載誌情報