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総説
形成外科の進歩—Tessierの手術を中心に
著者: 大森清一1
所属機関: 1東京警察病院形成外科
ページ範囲:P.277 - P.287
文献購入ページに移動 形成外科領域でのトピックスを昨年,メヂカルトリビューンに書いたとき,著者は1)顔面骨に骨切り,骨移植を施行し顔の変形を治すこと即ち変貌術,2)Microsurgeryの臨床への応用—特に形成外科ではmicrovascular anastomosesによる巨大皮弁(例えば28×17cm2)の移植や指・手などのreimplantation).3)人工樹脂フレーム(シリコン)による外耳再建,4)唇・顎・口蓋裂における粘骨膜の利用によるboneless bone graftingなどをあげた.
これは,国際学会での出題の分析,毎年著者が外国の諸学界への出席から得た経験によってもまちがいのないところと思ったからである.例えば国際学界では1963年までは顔面骨折についての出題をみたが,1967,1971年にはその姿をみず,これに代って顔面骨への骨切りによる変貌術が現われ,又,microsurgeryの出題が1971年に初めて現われた(1963年に玉井が出題したが).
これは,国際学会での出題の分析,毎年著者が外国の諸学界への出席から得た経験によってもまちがいのないところと思ったからである.例えば国際学界では1963年までは顔面骨折についての出題をみたが,1967,1971年にはその姿をみず,これに代って顔面骨への骨切りによる変貌術が現われ,又,microsurgeryの出題が1971年に初めて現われた(1963年に玉井が出題したが).
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