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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科3巻4号

1975年04月発行

文献概要

研究

拡大脳血管造影法の臨床的価値

著者: 高橋睦正1 遠山卓郎1 玉川芳春1 古和田正悦2

所属機関: 1秋田大学放射線科 2秋田大学外科

ページ範囲:P.297 - P.304

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 最近のX線工学の進歩によって大容量の負荷可能な微小焦点X線管球が開発されて,脳疾患の診断に用いられるようになった.このため,脳血管の直接拡大連続撮影法が実施可能となってきた.一部の研究施設で脳血管造影に拡大撮影法を応用する試みがなされてはきたが1,3,4,5,8,9,10,14),まだその評価が一定せず,広く臨床に取り入れられるには至っていない.また,従来から臨床に供されて来た管球は焦点の大きさ0.3mm×0.3mmのX線管球が多く1,2,5,6,13),これより更に小さい焦点による拡大連続撮影法の報告は少ない.吾々は,脳血管造影法に大きさ0.1mm×0.1mmの焦点を存するX線管球を用いて2.5-3.0倍の脳血管の直接拡大撮影法を実施して来たので,吾々の経験をもとに,本法の診断的価値について報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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