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研究
先天性水頭症病態の予後考察(第2報)—特に術後経過,生存例の機能的予後
著者: 伊東洋1 小野寺良久1 高梨邦彦1 田島賢一1 三輪哲郎1
所属機関: 1東京医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.313 - P.322
文献購入ページに移動先天性水頭症病態が近年の診断技術の進歩にともなって,明らかにされつつあるが,原因疾患の治療を除いては対症的処置,即ち髄液短絡術にとどまり生命延長をたとえ得ることが出来ても機能的予後の上では決して満足し得るものではない.
即ち,髄圧下降術施行時に既に著しい脳の変性萎縮の存在があったり,或いは又,徐々に進行する病的過程の存在が推察される.
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