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研究
Cryostat-cut Frozen Sectionを用いた脳脊髄腫瘍の術中迅速診断法の実際
著者: 田代邦雄1 都留美都雄1
所属機関: 1北海道大学脳神経外科
ページ範囲:P.323 - P.327
文献購入ページに移動Ⅰ.緒言
脳神経外科の手術において,術中に腫瘍の種類,浸潤の程度,悪性度の判定が可能であれば,手術操作の範囲の決定,術後の治療方針の決定又は家族に対する説明にも役立つことが大きい.しかし,そのためには速く,そして正確な診断を下す必要がある.従来行なわれている方法としてはSmear Technique1-4,7-10,12,16,及びFrcezing Microtomeを用いた凍結切片による方法5,6)とがあるが,この両者とも正確な診断をするためには非常な経験が必要であり,それでもなお診断が困難な場合もある.
Cryostatを用いた凍結切片11,15)は,その手技の簡単さと,永久標本に劣らないほどの組織の固定が可能であり,頭書のよ的に充分かなうものである.現在,私達の行なっている方法及び実際例について報告し,特に凍結切片に対するMetachrome染色の有用性と,Brain Pasteを包埋剤として用いる利点について紹介する.
脳神経外科の手術において,術中に腫瘍の種類,浸潤の程度,悪性度の判定が可能であれば,手術操作の範囲の決定,術後の治療方針の決定又は家族に対する説明にも役立つことが大きい.しかし,そのためには速く,そして正確な診断を下す必要がある.従来行なわれている方法としてはSmear Technique1-4,7-10,12,16,及びFrcezing Microtomeを用いた凍結切片による方法5,6)とがあるが,この両者とも正確な診断をするためには非常な経験が必要であり,それでもなお診断が困難な場合もある.
Cryostatを用いた凍結切片11,15)は,その手技の簡単さと,永久標本に劣らないほどの組織の固定が可能であり,頭書のよ的に充分かなうものである.現在,私達の行なっている方法及び実際例について報告し,特に凍結切片に対するMetachrome染色の有用性と,Brain Pasteを包埋剤として用いる利点について紹介する.
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