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症例
脳血管撮影により誘発された脳動脈瘤破裂—1症例と文献的考察
著者: 大畑正大1 川沼清一1 稲葉穣1
所属機関: 1東京医科歯科大学脳神経外科
ページ範囲:P.435 - P.441
文献購入ページに移動脳血管撮影は,1927年Egas Monizによって,はじめて報告されて以来脳神経外科における最も重要な補助診断法となったが,とりわけ脳血管性病変の診断には欠くことができない.一方,種々の合併症が多数報告されているが,中でも最も危険なものに脳動脈瘤破裂がある.このものの発生頻度は極めて稀れであるが,事の重要性のため,報告は散見される.最近我々も,このような症例を経験したので報告するとともに,現在までの文献的考察を含め,その発生機序と問題点について考察した.
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