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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科3巻8号

1975年08月発行

文献概要

手術手技

慢性硬膜下血腫の手術—大骨ボタン骨窓法について

著者: 橋場輝芳1 高松秀彦1

所属機関: 1札幌医科大学神経外科

ページ範囲:P.631 - P.637

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はじめに
 慢性硬膜下血腫は脳神経外科臨床においてきわめて日常的に遭遇する疾患の一つであり,診断・治療の面においてはもはや確立されたかの観すらある.
 被膜を有する本血腫の発生機序に関してはいまだに未解決の問題であるが,本血腫の進行性の増大は血腫被膜内へ反復して生ずる岸血,液体成分の滲出によると考えられている24,26,36).慢性硬膜下血腫はかくのごとくして臨床的に発症してくる.このさい血腫下の脳実質の浮腫も症状発現に関与するのである7).しかし血腫は成長するにつれてむしろ血腫被膜の線維化が進行し,血腫内への出血,滲出は減少し血腫は消退期に向いついには器質化するのみならず場合によっては石灰化すらする20,29)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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